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 標高550メートル。棚田が一望できる”集落一”の高台に、パン屋さんはある。

 初めて訪れるひとは、誰もが「こんな辺ぴなことろに」と首をかしげる。

 切り盛りするのは、70歳を越えた夫婦だ。金、土、日、月曜日の週4日が営業日だが、「家の都合で急に休む」ときもある。

 扱うパンは天然酵母の食パンやコッペパンなどのほか、フキノトウ、ヨモギ、ショウガを練りこんだ菓子パンなどである。店内には、ジャズが流れる。

 週末には、県内外からの”ファン”が絶えない。行列ができるときもある。
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 どこにでもあるパン屋さんだが、なぜか人気がある。

2、3年ならわかるが、10年も人気が落ちない。ホームページもブログなどSNSはない。宣伝もしない。頼りは口コミである。

 マイナス要因ばかりのパン屋さんに、なぜ足繁く行くのか。

 勝手な憶測だが、美味しくなければ、わざわざ峠越えしてまで行かないだろう。

 それと、老夫婦の笑顔と会話する歓びである。

 もうすぐすると、近くに、あの「タルマーリー」のパン屋さんが新装開店する。相乗効果で、お客さんは増えるだろう。

 限界集落でのナリワイの参考例になる。