ナトゥランテとステラがお話してるだけ。



「ステラよ、その後調子はどうだ?」
丘の静寂を切り裂いて、大気を震わせる声にステラは眉根を寄せる。
「・・・あんたかよナトゥランテ。ここは星と僕の世界なんだ。干渉しないでくれる?」
冷たい視線を向ければ、「そう怒るでない」と肩を跳ねさせて後ずさる。
そうだ、そうやって人を嫌がる癖して慣れ合おうとする神経が分からない。
不機嫌を露わに空に目を戻す。星達が煌々と輝いている。
うっとりとそれを見つめていたら、重い口をナトゥランテが開いた。
「なぁ、ステラよ。お主はそれで良いのか?」
いきなり何を言い出すのかこの馬鹿創造者は。
「質問の趣旨が見えないね。何が言いたいのさ」
そちらには目もくれずに羽ペンを羊皮紙に走らせる。
ナトゥランテは短く溜息を漏らすと、ステラの前にやってきてペンと羊皮紙を取り上げた。
「!!なにすんだよこの馬鹿!!お前が記録しろって言うから毎日記録をしてるんじゃないか!!」
「今日はやらんでも良い!!今日は私と一緒に町に繰り出すぞ!!」
「はぁ!?」
いきなりの発言に困惑する。それをチャンスとばかりにナトゥランテはステラの腕を掴んだ。
「おい離せこの馬鹿創造者!!僕は星の観測で忙しいんだ!!遊ぶ暇なんかないんだ!!」
空いている手でぽかぽかと彼の背中を叩く。しかし、身長が違い過ぎて腰にしか届いてなかった。
「やだやだ行かないって言ってるだろぉ!!」
そう言い、コメットパンチをナトゥランテにお見舞いする。
ナトゥランテは「ふぐっ!?」と短い悲鳴を上げて吹っ飛んだ。
「あいたた・・・聞き入れない悪い子じゃの・・・」
腰を擦りながら立ち上がると、ステラの姿はもう何処にもなかった。
「寂しがり屋の癖に、なかなかに強情っ張りじゃの」
ナトゥランテは苦笑しながらその場を去った。
その晩、星見の丘にはすすり泣く子供の声が聞こえたそうだ。


聞き入れない子。
誰かと慣れ合うなんて真っ平御免さ。でも、独りは嫌いなんだ。



これでステラがどれだけ付き合いにくい奴か伝わったかなって((
ステラは拒絶は得意だけど受け入れるのは苦手な子なんです。